4月10日、アウェイでカターレ富山 VS FC東京U-23戦が行われました。
2引き分けからスタートして第3節で待望の今季初勝利。
連勝で早く自動昇格=J3優勝への勝ち点差を縮めなければならない試合でした。
そして、これは個人の感情になるかも知れませんが、絶対に負けたくない相手でした。
FC東京U-23を率いるのは、長くカターレの監督だった安間貴義監督。
そしてFWにはかつてカターレに在籍していたU-23日本代表10番の中島翔哉選手。
恨みがあるとか、そういうことではありません。
安間監督とは、何度もお話しさせて頂き、勝利時には熱い握手を交わしました。
今、カターレ富山はJ3に在籍し、今年からU-23の3チームが参加。
なんの縁があるのかJ3の舞台で対戦相手になるとは思ってもいませんでした。
だからこそカターレはこれまでとは変わりました。
あの時とは違うんです!!というものを見せたい試合でした。
しかし、これまで三浦監督がやりたい新カターレのサッカーの中枢を担っていた
衛藤選手は前節でのケガの影響で欠場。
その穴は間違いなく大きく、誰がそのポジションを担うのか?
そして今のチーム力とはどうなんだ?というのが問われる試合でした。
先制したのはカターレ。
前半4分に苔口卓也選手が裏に抜け出し、2戦連続の先制弾でした。
そしてこのパスを出した選手が三上陽輔選手。
センターサークル付近でボールを受けた瞬間に相手をかわすと、
一気に縦にドリブルを仕掛けそのまま絶妙のスルーパス。
まさにこれまでの3節は衛藤選手がやっていたプレーでした。
幸先良く先制したものの追加点は奪えず後半へ。
これまでカターレは先制しても追加点が奪えず同点にされる、
もしくは逆転を許すということが多々ありました。
後半もスコアが動かない中、躍動を見せたのが萱沼優聖選手でした。
後半32分にゴール前のFKをゴール右隅に決めて2-0!!
さらに39分にもFKから代健司選手への絶妙なアシストで3-0!!
昨年、強化指定選手で出場し、今季から正式加入した期待の若手が魅せてくれました。
このプレーも前節までなら衛藤選手が担当していたはずです。
これまで萱沼選手がFKを蹴った記憶は僕にありません。
一応、左の國吉選手とともに右の萱沼選手も並んでいましたが、
おそらく國吉選手が蹴るだろうとほとんどの方が思っていたはず。
そして萱沼選手は、身体の強さと気持ちの強さを全面に出して戦う選手だと思っていたので、
あの2プレーで見せた確かな技術としなやかさも正直、意外でした。
苔口選手の「これぞカターレ!」というゴールと、
萱沼選手、代選手といった新戦力の活躍でカターレが3-0で勝利!!
詳しくは公式ハイライト動画をどうぞ。
2引き分けからの2連勝。
開幕当初は出遅れた感がありましたが、4戦無敗で勝ち点は8。
首位に勝ち点差1と迫る4位まで順位を上げることが出来ました。
しかし、ここで喜んでいては絶対に昇格はありません。
2連勝は、U-23のチームから。
勝ち点3は昇格がかかることのないチームからしか奪っていないのです。
これから鳥取、琉球、大分、長野との戦いがあります。
ここでどのような勝ち点の重ね方が出来るかで1つシーズンの流れが見えるかも知れません。
このまま6連勝まで伸ばすことが出来れば最高なのですが、
ハッキリいってそれは相当難しいでしょう。
そんなにJ3リーグは甘くないことは去年で体験済みです。
ならば、いかに勝ち点3を取るのかと同時に、
勝ち点差が開かない勝ち点1同士の痛み分けという結果も
良しとしなければならない時が来ると思います。
この4戦で3勝1敗の勝ち点9か、2勝2分けの勝ち点8が取れていれば、
おそらく順位は上がっていると思います。
「J2昇格」という言葉が虚しく聞こえない順位には来ました。
あとはホームでは絶対に負けないサッカーも続けていきましょう。
またその時にお会いしましょう。
それでは!!
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