2年前までスーパーボウルというのはハーフタイムショーに誰が出るのか?
という興味しかありませんでした。
昨シーズンからGAORAの字幕用の実況を担当することになり、
スーパーボウルの存在は大きく変わることになりました。
まさに全米が注目するスポーツ界の大イベント。
今年で49回目を迎えました。
日本でも都市圏ではスポーツバーでイベントが行われるほど。
ルールさえ覚えてしまえばこんなに面白いスポーツはないのです。
昨シーズン初めて担当した試合でペイトリオッツのQBトムブレイディが、
残り8秒での逆転タッチダウンパス。
ブレイディマジックと言われたそのプレーから
ペイトリオッツを応援するようになりました。
この時はあくまで便宜的なファンで、何か好きなチームを作った方が、
よくNFLを見るようになり、詳しくなるだろうと打算的でありました。
そこからしっかりとファンになってしまったので、
昨シーズンのプレーオフ、カンファレンスチャンピオンシップで
ブロンコスに敗れた時は残念でなりませんでした。
今年はしっかりと勝ち進めスーパーボウルの舞台に立ったペイトリオッツ。
対戦相手は連覇を狙うシーホークス。
昨年はマニング率いるブロンコスを圧倒し、
QBの世代交代を告げたシーホークスのラッセル•ウィルソン。
長くNFLの看板を支えてきたブレイディまで破ると、
間違いなく時代は変わったと言われる試合です。
試合は、スーパーボウルに相応しくどちらも譲らない展開。
特に第2Qでは2ミニッツウォーニング明けの2分間で両チームがタッチダウン。
シーホークスはペイトリオッツにタッチダウンを奪われた後の
残り31秒から残り2秒までの29秒間でタッチダウンを奪いました。
ここをフィールドゴールで抑えられなかったペイトリオッツには嫌なムードが漂い、
第3Qには、その流れから10点差をつけられてしまいました。
正直、シーホークスが勝ったと思われた方がほとんどだったと思います。
スポーツバーで観戦していた友人からも、シーホークスの勝ちだとLINEが送られてきました。
そしてわたくしは、
ペイトリオッツが逆転のブレイディマジックを出すための演出に過ぎない。
見ておきなさいと、半ば強がりのように返信したのです。
そしてまさにその展開になった第4Q。
ブレイディからアメンドーラ、さらにエデルマンへと
タッチダウンパスを成功させます。
逆転に成功したペイトリオッツは、
残り2分間にかけるシーホークスの攻撃に耐えます。
しかし、前年王者の意地を見せるシーホークス。
ウィルソンからカースへのロングパス、リンチのランプレーで
エンドゾーンまで1ヤードに。
ここはQBスニーク、もしくはリンチのランプレーで間違いないというプレー選択の場面。
しかしシーホークスが選択したのはパスでした。
そして、そのボールをインターセプトしたのは
ドラフト外から入団のマルコム•バトラーでした。
まさかあの場面でパスプレーを選択するとは、
そしてあの場面で新人がインターセプトするとは。
まさにドラマティックな結末でした。
ペイトリオッツは2004年以来、
10年ぶり4度目のスーパーボウル制覇を成し遂げました。
1つのプレー選択でも相手の分析を重ね、さらに試合中にそこに対応していく姿は、
まさにスーパーボウルに勝ち進んだ2チームだからこそでした。
僕のスーパーボウル観戦歴はまだ2回と圧倒的に少ないですが、
近年でも稀に見るスーパーボウルの面白さだったとたくさん耳にしました。
自分の選んだチームがスーパーボウルを制覇してくれて素直に嬉しいです。
予想的中ということで、スーパーボウルに関する何かを
みんなでプレゼントしてくれるとのこと。
それも楽しみに待ちたいと思います。
プロ野球、Jリーグがオフの時は、アメフト。
これが毎年の楽しみとなりそうです。
ほんじゃ!!
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