ビッグ・アイズ

久世映画

今週末から公開となった

「ビッグ・アイズ」を試写会で見てまいりました。

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ストーリー:

1950年代から1960年代にかけて、

哀愁漂う大きな目の子供を描いた絵画

「BIG EYES」シリーズが世界中で人気を博す。

作者のウォルター・キーン(クリストフ・ヴァルツ)は

一躍アート界で有名人になるものの、何と実際に制作していたのは

内気な性格の妻マーガレット(エイミー・アダムス)だった。

自身の感情を唯一表現できるBIG EYESを守るため、

マーガレットは自分が描いたという事実の公表を考え……。

シネマトゥデイ

チャーリーとチョコレート工場、アリス・イン・ワンダーランドを手掛けた

ティム・バートン監督の最新作です。

まずこの映画は実話に基づいたものであることに注目。

妻が描いていたものを、夫が描いたものとして世に出し、

それが世間を震撼させる大スキャンダルになる。

2014年の流行語大賞にもノミネートされた「ゴーストライター」。

国やジャンルが違うとは言え、昨年のあの一件を思い出さざるを得ません。

そして映画を観ている中で、どうしてもその件を重ね合わせてしまいました。

そして、1つの考えに到達するわけです。

モノの創造する力と、モノを売り出す力というのは、

なかなか共存できないのではないかと。

マーガレットは自身の感情をビッグアイズという

大きな目の絵画に投影させていました。

それは言わば自己処理であり、

それが世間からどのような評価を得るのかということには無頓着。

ウォルター・キーンの存在がなければ

世間の目に触れることもなかったかも知れません。

それがビッグビジネスになっていくことで

問題が膨れ上がっていくわけですが、

やはりモノの売り方、広め方という意味で

ウォルター・キーンの手法に注目してしまいました。

そして、善と悪が分かりやすく描かれるときに注目するのは悪役。

ウォルター・キーンを演じるのはクリストフ・ヴァルツ。

2009年のイングロリアス・バスターズでは

ナチスの将校ハンス・ランダ役を好演したことで高く評価されました。

この映画の中でも彼の演技に注目することになると思います。

こんなことが1950~60年代のアメリカで実際に起こったのか!

という驚きとともにご覧ください。

ほんじゃ!!

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